日本の教会が産んだ大衆伝道者の一人に木村清松(せいまつ)という人がいた。
この人はカナダ・アメリカを旅行した。
日本人の伝道者として色々な教会で説教をした。
そしてナイアガラの滝を見に連れていってもらった。
日本で一番大きな滝といえば、華厳滝(けごんのたき)である。
これが日本を代表する滝なのかと思ってしまう。
華厳滝の幅は平均約7メートルある。
ナイアガラの滝は900mである。
これはすごい、凄まじい!すごい!
よく水が止まらないなと思うぐらい、まさに毎秒毎秒、毎日毎日、何年も何年も水が止まったことがない。
どこからこの水が来るのか。それぐらいカナダの密林は広大なのである。
それぐらいの雨が次から次へと降っているのだ。
自然界の不思議さに圧倒される。
この息を呑むようなというか、息が止まりそうになるような、華厳滝など比較にならない、ものすごいナイアガラの滝に観光客は圧倒されてもう声も出ない。
ただ息を呑んで見つめているだけ。
木村清松はナイアガラの滝を見て本当に圧倒された。
その時に、この伝道者木村清松が声をあげた。
「私たちは今、現実に事実、神様の子供達である。神様の養子たちである!」
そのことに感動したのだ。
そこにはアメリカからの観光客もたくさんいた。
それで木村清松はまた声を上げたのだ。
「この滝の所有者は、私のお父さんです!」
それを聞いた周りのアメリカ人観光客たちはびっくりして、
「あなたはこの一帯のインディアンの酋長の息子か?」と聞いたのだ。
それで木村清松は
「Oh no、私はクリスチャンで、日本から来た伝道者です。この滝は私の天のお父様が所有者になっています」ということで証しをした。
900メートルもの幅のあるナイアガラを見て感動しない人はいない。
しかし、「これは私たちの天のお父様こそ所有者である!」
そうしたらアメリカ人は感銘を受けたのだ。
「すごい信仰だな。真理だ。この人の言う通りだ。でもアメリカでそういう発言は聞いたことがない!」
それでその場で、ある教会の特別集会にぜひ来てほしいと話が決まった。
それで木村清松はやがて旅の途中、その町に車で連れていってもらった。
そうしたら、町に入ったところからポスターがいたる所に貼ってあって、なんと書いてあったかというと、
「ナイアガラ瀑布の所有者の息子、来たる!来て耳を傾けよう!」
こういうポスターが至る所に貼ってある。
「ナイアガラ瀑布の所有者の息子、来たる!」
こういう私たちは、福音の真理によって父と子達の関係で信仰を持つ。
神と人ではなく、父と子達の関係である。
これぐらいスケールの大きな現実的な信仰というものを私たちは持ちたいと思う。
木村清松伝道者のような大胆な、大胆どころかそのままの信仰をしっかり持って進んでいこう!
木村清松は、本物のキリストの侍である!