今回は、思春期のお子さんを持つ親御さんに向けて、「思春期の子どもをどう育てたらいいのか」についてです。
特に、何でもかんでも「ダメ」と言うのではなく、子どもが自分で考え、決断できる力を育てるにはどうすればいいのか、という点に焦点を当てて考えてみましょう。
>子どもの成長を妨げる「親の過干渉」
子どもをコントロールしようとするのは、思春期の子育てには逆効果です。
子どもは成長するにつれて、自分で考え、決める力を身につけていく必要があります。
赤ちゃんだった頃は、親が子どものことを全て面倒見てあげなければなりません。
しかし、思春期を迎える子どもにまで、親が過度に干渉してしまうと、子どもが自立心を育むのを妨げてしまう恐れがあるのです。
>失敗から学ぶ機会を与える
失敗から学ぶことは、大人も子どもも同じです。
子どもに考えさせたり、自分で決める経験をさせたり、失敗する機会を与えなければ、子どもは何も学ぶことができません。
私たちは、子どもが自分で考えて、色々なことを比較して、良い判断ができるようになるのを、無意識のうちに邪魔しているのかもしれません。
>親がコントロールすることの弊害
子どもが思春期を迎えたときに、親が何でもかんでも子どもをコントロールしようとするのは、子どもを成長させる上で、2つの大きな問題を引き起こします。
1)親として子どもを正しい方向へと導くという、本来の役割を果たせなくなってしまう。
2)子どもが自分で考え、決める力を育めないままになってしまう。
子どもが自分で決断し、結果から学ぶことの大切さ
子どもを育てる上で、私たちが力を入れるべきなのは、子どもが自分で考え、判断し、行動できるようになることです。
そうすれば、子どもたちは、自分の決断がもたらす結果を経験を通して学び、成長していくことができます。
良い結果だけでなく、悪い結果になったときも、そこから何かを学び、より良い判断ができるようになっていくのです。
これは、子どもたちが将来、自立した大人として生きていくための、とても大切な準備なのです。
>子どもの決断に目を向ける
親が子どもを自分の思い通りにしようとする時、どんなことでも親が中心になり、子どもは従うだけです。
でも、子どもを自立した大人に育てたいのであれば、すべての決断は子ども自身に委ね、その結果に目を向けるべきです。
つまり、子どもが自分で考え、選択し、その結果から学ぶことを大切にするべきです。
この考え方は、子どもが思春期を迎える前から意識しておくと良いでしょう。
>小さな決断から大きな決断へ
親が子供のことをいつも細かく気に掛ける家庭では、子どもが自分で決める経験があまりないため、思春期になって初めて大きな決断を迫られることがあります。
その結果、友達といる時など、親のいない場所で、アルコールや薬物、性行為といった危険なことをしてしまう可能性が高まるのです。
小さい頃から、自分で決めて行動し、その結果に対して責任を持つ経験を積んでいないと、思春期になってから、衝動的に性行為や薬物、アルコールなどに手を出しがちです。
このような行動は、将来の人生に大きな影響を与え、後悔する結果になるかもしれません。
>子どもを不幸にしないために
子どもを自分の思い通りにしようとするのは、子どもを不幸にすることにつながるかもしれません。
子どもは、自分で考え、自分で決める経験をする機会を奪われてしまうからです。
>子どもの成長に合わせて、育て方を変えていく
子どもは小さいうちから大人へと成長していきます。
それに合わせて、親も子どもの育て方を変えていく必要があります。
例えば、以前は子どもにあれこれと指示していたことも、子どもが自分で考えられる年齢になったら、一緒に話し合い、意見を交換するようにしましょう。
そして、子どもが自分で決めたことについては、たとえ失敗しても、それを受け止め、次に活かせるようにサポートすることが大切です。
>まとめ
子どもたちが、イエス様の教えを心に刻み、周りの人を大切にすることができるような、素晴らしい大人に成長してほしいと願っています。
この記事が、思春期の子育てについて考えるきっかけになれば幸いです。