これこそが、「ただ一つのこと」

今回は「ただ一つのこと」についてお話しします。人生における「ただ一つのこと」は非常に重要で、人生のどん底を通るような時にも生きる目的と意味を与えてくれます。


今回は、神様があなたを目的を持ってデザインされたということについて記します。その目的にしたがって生きなければ、人生は無意味なものになってしまいます。あなたの人生をすっかり変えることになるかもしれない素晴らしい内容なので、ぜひ最後までお読みください。


1991年にヒットしたコメディ映画「シティ・スリッカーズ」をご存知でしょうか。映画では、主人公ミッチ、そしてミッチの二人の親友フィルとエドの間を場面が行ったり来たりします。彼らはいずれも個人の危機、そして中年危機に直面している中年の都市生活者で、人生に不満を感じていました。
ミッチが目的意識と幸せを再発見できるように、親友たちは彼にカウボーイ体験ツアーの休暇をプレゼントしました。白髪混じりのカウボーイのカーリーを筆頭に、ミッチとフィルとエドの3人は、険しい地で牛の群れを追っていくという旅に出ました。


人生を本当に意味あるものとするその「ただ一つのこと」の探求がこの映画の主題です。カウボーイのカーリーは、人の人生を満ちたらせ、意味あるものとするために必要な「ただ一つのこと」を発見することの重要性を繰り返し説き続けました。ミッチとフィルとエドの3人は、自分たちが探求していた「ただ一つのこと」は外面ではなくて、むしろ内面に見出されるものであるということをやがて知るようになります。


人生において、順調な時だけでなく、逆境の時にこそ生きる目的と意味を与えてくれる非常に重要な「ただ一つのこと」とは何でしょうか。神様はこの「ただ一つのこと」のために私たちをデザインされました。この「ただ一つのこと」を知らなければ、本当に意味のある人生を生きることはできないでしょう。


イエス様は、新約聖書のマタイによる福音書第22章36〜38節で、その「ただ一つのこと」が具体的に何かを教えておられます。


ある人がイエス様に尋ねました。「先生、律法の中でどの戒めが一番重要ですか。」​​イエス様は誰も予想していなかった答えを言われました。人々は旧約聖書の十戒から引用されるのだと予想していました。しかしイエス様は、神様の究極の目的である「ただ一つのこと」を明らかにして、神様のみ心を示されました。その「ただ一つのこと」とは、神様との愛の関係です。


イエスは彼に言われた。「『あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。』これが、重要な第一の戒めです。(マタイの福音書第22章37〜38節)
巷のあらゆる宗教は、戒めが元に成り立っています。しかし、イエス様と父なる神様は、戒めではなくて、あなたや私と親しい関係を持つことを望んでおられます。


神様はあなたを愛しておられます。あなたが神様のことを個人的に知ること、これが神様が最も望んでおられることです。これこそが、「ただ一つのこと」なのです。


心を尽くし、命を尽くし、知性を尽くして神様を個人的に知って愛することが「ただ一つのこと」であり、人生において最も重要なことであるなら、どのようにそれを実行できるでしょうか。
その最も良い方法は「クワイエット・タイム」を習慣化し実践することです。


「クワイエット・タイム」とは何でしょうか。神様と静かに過ごすために確保する時間のことで、その中で神の言葉である聖書を読んで学び、お祈りします。愛する者同士で一緒に時間を過ごすのと同じように、神様と一緒に過ごす時間が必要になります。


「クワイエット・タイム」を要領よく習慣化し実践するにはどうしたら良いでしょうか。
まず、毎日クワイエット・タイムを持つのに、邪魔が入らない場所、気が散ることのない場所そして時間を選びましょう。


次に、自分の思いを書き留めるための紙とペンを用意しましょう。
この「クワイエット・タイム」を習慣としましょう。聖書箇所は新約聖書の中のマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネによる福音書などから選んで、15分から始めてみましょう。


では、「クワイエット・タイム」では具体的に何をするのでしょうか。クワイエット・タイムを持つための「ABC」というものを実践しましょう。

AはAskのAです。質問をaskして自分の思いを書き留めます。
聖書箇所から次のような質問について考えましょう。従うべき命令は書かれているか?神様の約束は書かれているか?避けるべき罪について書かれてあるか?適用すべきことは何か?神様について新たに知ったことは何か?


聖書の中で心に留まった箇所に印をつけましょう。印をつけたところについてこれらの質問を自分に投げかけて、思考を刺激しましょう。これをするのに、最初の5分を使いましょう。


このように聖書箇所について黙想した後、Bを行います。BはベストのBで、自分にとって一番良かった節を選んで、それを書き写しましょう。その節について何が一番良かったのか、自分の考えを記録しましょう。このBは、クワイエット・タイムを効果的に持つための最も重要な部分になります。7分かけて黙想し、自分の思いを書き留めましょう。


それからコミュニケートのCの部分になります。あなたが印象付けられたことは何でも、祈りの中で神様に伝えてコミュニケートしてください。ここで祈りのために3分間使いましょう。


聖書を読むのに5分間、黙想して記録するのに7分間、祈るのに3分間となります。


クワイエット・タイムを一生涯続く新しい習慣として始めましょう。なかなか習慣化できなくても、落ち込んではなりません。これを確立するには時間がかかり、優先順位も見直さなければならなくなります。しかし、それだけの価値はあります。いつか振り返って、この世で最も大切な瞬間は神様と共に過ごした時間だったと気づくでしょう。

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